フックの外れ止め
玉掛け作業用のフックにはバネ式の金具がついており、これを「外れ止め」、「バネ」、「バネ金具」などと言います。この外れ止めは、フックに掛けたワイヤロープなどの玉掛け用具を外れにくくするためのもので、安全面で重要な役割をしています。外れ止めが劣化してくると、開閉が悪くなり、本体と外れ止めに隙間が開くことがあります。日常点検を行い、必要があれば外れ止めの交換を行いましょう。
外れ止めがないフックは使っても良い?
外れ止めがついていないフックも存在しています。
玉掛け作業用のフックについては、法令による外れ止め取付義務付けがないため、違法ではありませんが、安全性を重視して、外れ止め付のフックを推奨しています。
最近では、外れ止め付のフックを義務化している現場が増えています。現場の安全強化のため、現場のフックに外れ止めが付いているか?正常に機能しているか?確認してみてください。
※クレーンフックの外れ止め金具は法令で義務化されています。
クレーンフックは玉掛け作業用のフックとは異なります。
「外れ現象」について
「外れ現象」とは、フックに外れ止めが付いているにもかかわらず、フックから玉掛け用ワイヤロープが外れてしまう現象です。
外れ現象を防止するフック
外れ現象を防止するため、2重外れ止めを装備したものや、外れ止め金具が横にズレない特殊なフックがあります。安全対策を強化したい場合に検討してください。
フックって取り外しが簡単で便利な玉掛け用具だけど、外れ止め金具がないと危ないわね。使い続けてると壊れやすい部品みたいだから、日常点検をきちんと行って安全に使えるように注意しましょ。