[4回目]荷の重心について
吊り荷の「重心」について!
重心を見極めずに玉掛け作業をおこなうと、荷が傾いて水平が保てなくなる。
そうなると、玉掛け用具から荷が滑り、落下の原因になるよね!
うんうん。傾くと落下する!って、あたりまえじゃない。
荷のバランスが悪くなると、玉掛け用具にも大きな負荷がかかり、
玉掛け用具が破損して落下!なんて事故も想定される。
重心を見極めないまま玉掛け作業を進めてはいけないよ!
複雑な形をした吊り荷は、どこに重心があるのか見極めが難しいわ。
確かに複雑な形をした吊り荷の重心を見極めるのは難しいね!
重心の求め方は力学の知識が必要になってくるんだ。
ややこしい計算も必要になってくるけど、力の仕組みを理解して
安全な玉掛け作業ができるように勉強していこう!
まかせて!算数は得意なの!
誰にでも、1つは長所があるものなんだね
どんな複雑な形をした吊り荷でも、重心は必ず存在して、常に一定の点になっている。
物体の位置や置き方が変わっても重心は変わらないんだ。
ただし、重心が必ずしも物体の内部にあるとは限らないよ!
◆ 数式による重心の求め方
図式によって重心を求める事ができる形状(比較的簡単な形状の荷)の重心位置は、数式によって求める事ができるよ。
図のような物体は、AとBに分け、それぞれの対角線の交点によって重心G1とG2を求める。
Aの質量をW1、Bの質量をW2とすると、
Aの重心G1から物体の重心Gまでのaの長さ、及び、
Bの重心G2から物体の重心Gまでのbの長さは、
平行力のつり合いにより、次の式で求めることができるよ。
オーティー!なにか問題だしてみて!
呼び捨てにするなっ!
では、この様な吊り荷の場合は、どうやって計算すればいいかな?
重心(G)までの長さ「b=??cm」を求めてみて。
簡単簡単♪こうやって計算すればいいのよ!
ほんとにスラスラ計算しちゃった!たまちゃんにも取り柄があるんだね~。
この計算方法は1つの例にすぎないけど、どんな複雑な形の吊り荷でも重心は必ずあるから、重心を求める様々な方法を学んでいくとよいよ。
あっ!!オーティー!カンニングペーパー持ちながら話してる!!
う、うるさい!!僕は文系の犬だからいいんだよっ!
力学苦手なんだよ~(涙)
何!?その苦しい言い訳ー!!みっともなーい!
オーティーを追い越すのも時間の問題ね♪