[5回目]クレーンフックへの掛け方
吊り荷の特徴を確認した後は、具体的な玉掛け作業の手順を計画していこう!
クレーンのフックに掛ける方法も色んなパターンがあるんだよ。
吊り荷を紐でグルグルにしばって、フックに引っ掛けるだけじゃないの?
ちがーう!!そんな適当な玉掛けだと吊り荷が落下するでしょ!
クレーンのフックに引っ掛けるだけといっても、掛け方、掛ける本数や、吊り角度とか…そのパターンは100、いや1000通り以上!!
…冗談なのに。オーティー、玉掛けのことになると、熱すぎるわぁ。
多すぎて全部は紹介できないけど、基本の掛け方を紹介していくから覚えておいてね。
フックに玉掛け用具(ワイヤロープ)を掛ける方法
目掛け(アイ掛け)
フックに玉掛けワイヤロープのアイを掛ける方法。
玉掛けワイヤロープの数によって、2本掛け、3本掛け、4本掛けって呼ばれている。
標準的に使われている掛け方だよ。
安全ポイント
4本掛けの場合、フックの奥から順序よくかけて、
玉掛け用具(ワイヤロープ)が重ならないように注意すること。
現場でよく見かける掛け方だわ!
そうだよ!
ここでは、代表的な玉掛け用具「ワイヤロープ」を使って説明しているけど、こんな風に、「リング」を使って目掛けしている玉掛けもよく見かけるよね。
他にも、このような掛け方が使われているよ。
半掛け
玉掛け用ワイヤロープの中心部をフックに掛ける方法。
あだ巻き掛け
フックにワイヤロープを1回巻きつけて掛ける方法。
肩掛け
フックの肩の部分にワイヤロープを巻き付ける方法。
安全ポイント
・重心の安定している荷に対して用いること。
・ワイヤロープにくせが付きやすいので注意すること。
・太いワイヤロープには適さない場合がある。
・これらの掛け方は、重心が安定した吊り荷に対し、簡便な掛け方として使われる事が多い。
(基本は目掛け(アイ掛け)で掛けることがお勧め。)
すごーい!色んな掛け方があって面白いわね!ただ掛けるだけじゃなくて安全な掛け方があるのね。
そうそう!!クレーンのフックに掛ける方法も安全第一だよ!
面白い!は余計だけど…。
さて、次は荷の吊り方について紹介していくよー!