[9回目]代表的な玉掛け用具(吊り天秤・保護具など編)
連結金具編に続いて、スリングや連結金具以外で使われる玉掛け用具を紹介するね。玉掛け作業をより効率よく安全に行うために、様々な玉掛け用具が開発されています。
また好みの玉掛け用具が現れるかしら♪やる気になってきたわ!
今まではやる気じゃなかったのか…。
代表的な玉掛け用具(天秤・モッコ・サルカン・チェーンブロック)
(1)吊り天秤
吊り天秤は長尺ものを吊り上げる場合や、スリング(ワイヤロープや繊維スリング等)を垂直に吊り上げて、荷を傷つけないように吊ることができる。
安全ポイント
・吊り荷のサイズや質量に適した吊り天秤を使う。
(2)モッコ
小型の荷を一度に多数吊り上げる際に用いられる用具で、網状に加工されている。主にワイヤロープ製と繊維スリング製ものがある。
モッコの中に化繊シートを敷き、細かい土砂などの吊りあげにも対応できる。
安全ポイント
・用途に適した大きさ、形状、網目の大きさ、使用荷重等を確かめること。
・シート付で使用する場合は尖ったものなど、破れおそれのあるものは無造作に入れないこと。
・積みには片寄らないようにモッコの中央に乗せること。
・モッコの点検および管理方法は使用しているワイヤロープ・繊維スリング等に準じる。
(3)サルカン
吊り上げ時、ワイヤロープの撚りなどによる吊り荷の無用な回転を防止します。
安全ポイント
・サルカンの使用荷重に注意すること。
(4)チェーンブロック
吊り荷のバランスを調整するために用いられることがある。
チェーンブロックを使用し、長さの微調整を行いながら荷を水平に調整する。
安全ポイント
・チェーンブロックの使用荷重を確認すること。
うーーん。機能的で頼もしいのはわかるけど、私の好みじゃないわ…。
たまちゃんの好みとか聞いてないし!!
他にも、吊り荷や玉掛け用具を守ってくれる用具があるよ。
代表的な玉掛け用具(保護具編)
(1)当てもの
角張った荷や傷つきやすい荷などを吊るときに、玉掛け用具や荷を保護するために用いられる。麻布・ゴム板・鋼鉄製、様々な当てものが使われている。
安全ポイント
吊り上げの際、当てものが落下しないように注意する。
(2)まくら・歯止め(ストッパー)
荷の着地前後の作業を安全に効率よく行うために用いられる。
荷が転がるおそれがある荷は歯止め(ストッパー)を用いて荷を固定する。
安全ポイント
・まくらは2本1組で両方の高さがともに揃っていること。
・木材の場合、割れ、腐れなどないものを使用する。
これよっ!保護具!!
これよっ!この守ってくれる感じ!傷つきやすい私にピッタリだわ♪
たまちゃんなら100tでも軽々と持ち上げられそうなのに…。
何か言ったぁー!?
そ~いえば、この間現場で見た玉掛け用具が紹介されてないわ!
オーティー、忘れちゃってるんじゃないの~?(にやっ)
えっ!?なになに?どんな形だった?
心の声が出てしまった…。